定年までに「老後資金2000万」があれば幸せに生きられるのか?
人生100年時代といわれる今こそ、
定年後の生き方やお金の常識を見直すとき。
などという書物が巷に溢れかえっています。
かくいうこの本も、そんな類の書物ですが、
ただひとつその他の書物と違うのは、
40代、50代に向けて著されているところかも知れません。
現役サラリーマン時代に
フリーランスマインドを身に付けて、
愉快な「定年後」を手に入れよう。
そんな本です。
時代とともにお金の常識も
生き方も変わってくる。
公認会計士でベストセラー作家の著者が、
”今”を読み解き、老後資金に不安を抱える
現役サラリーマンへ、令和時代の、
新しい生き方・働き方を完全ガイド。
貯金でも投資でもない、
第3の選択肢とは?
貯金の残高を気にするより、
小さく稼いで気楽に生きる。
老後の不安をまるごと解消する
令和フリーランスのすすめ。
団塊の世代が大量に定年を迎えた
2007年から2009年頃、
それまで威張っている・臭いと
悪評紛々だったおじさんたちが、
60歳までそれなりの仕事を
してきた人間たちが、
うろたえたのである。
定年後はどう生きたらいいかとか、
再就職はどうするか、
を専門家に訊きはじめたのである。
それだけではない。
趣味は?
生きがいは?
ボランティアは?
近所付き合いは?
田舎暮らしは?
海外移住は?
と、
次々問題が作られ、
おおざっぱで適当な答えが
もたらされた。
その他、
退職金はどう使うか、
資産を増やすには、
年金をもらう時期は、
保険はどうかけるか、
墓はいつ作るか、
など微に入り細に入り、
細を穿つように、
続々と専門家による定年指南本が
出版されたのである。
なにもかもが余計なことである。
あなたは老後どう生きるべきか、
など「専門家」なんかに
わかるわけがないのである。
一人ひとりの状況がちがうから、
自分のことは自分で考えるしかないのだが、
「自分らしく」も「夢」も「定年後」も、
もともとありもしない問題を、
さも重要なことのように見立てて、
あなたはその生き方で大丈夫ですか?
と脅してきたのである。
だれが?といえば、
金もうけをたくらむ連中である。
それまでそんなこと考えもしなかったのに、
そんなうその問題につかまれてしまう。
「どうしますか?」と訊かれると、
「どうするかなあ」と、
無駄なことを考え、
取り越し苦労ををするようになるのだ。
「どうする?」もへちまもあるか、
と思っていればいい。
「どうもしない」あるいは
「好きにする」でいいのである。
勢古浩爾(著)「ただ生きる」より一部引用。
まあ一応、フリーランス現在進行形の身として、
ちょっと興味深いので、
買って読んではみようかな、
そんなところです。笑。