クンバハカ密法(天風式丹田呼吸法)、「言葉による自己暗示」「観念要素の更改」とともに、天風式丹田呼吸法も同時に始めました。
このクンバハカ密法(天風式丹田呼吸法)は、天風が30才の時、伊藤博文が行政の長であった韓国統監府の高等通訳官となりますが、間もなく、当時は不治の病とされていた肺結核を発病し、余命6ヶ月の宣告を受け、かって戦地で死に直面したときですら何の動揺もしなかった自分の心が、いつのまにかすっかり弱くなってしまっていることに悩み、救いを求めて渡米しますが、救いを求めての米・欧州への旅で何も成果がなく、絶望した天風が、どうせ死ぬなら日本でと思い、帰国のための船での帰路の途中、インドのヨーガの聖者・カリアッパ師との運命的な出会いにより、そのままその聖者カリアッパ師につれられ、インドヒマラヤ山脈第三の峰カンチェンジュンガの麓にあるヨガの里で、真理瞑想行のヨガ修業に入ります。その難行苦行のできる体をまずつくるために、この「クンバハカ」という(日本語に訳すと「最も神聖なる状態」)特別な方法から身に付けたとあります。
このクンバハカ密法(天風式丹田呼吸法)は、やるにしたがい、行なうにしたがい、瞬間刹那、神経反射の調節をしてくれる効果があるということで、天風哲学・心身統一法では、「神経反射の調節法」とされ、驚いたとき、腹が立ったとき、恐れを感じたとき、憎しみや妬みを感じたとき、その他すべての感覚や感情のショック・衝動を受けるたびに、心に正しい受け入れ方をさせることができるという尊い方法です。
このクンバハカ密法(天風式丹田呼吸法)を、朝の「自己暗示」の後に行なう天風式体操法(私の場合は天風式を自分用にアレンジしたオリジナル)の後に行い、また日に何度でも思いついた時に行なっています。余談ですが、神経の安定はもちろんですが、個人的には、ダイエットにも(特にウエスト周り)すこぶる効果があると実感しています。