【ああ 面白かったと言って死にたい】佐藤愛子(著)
{波乱万丈の日々が紡ぎ出した人生の真実!}
{目次}
〈老い〉
老いは人生の総仕上げである
・人生の総仕上げ
・迷いの原因
・沢山生きて来た
・必要な存在
・年をとるということ
・心の底の不安
・老後の幸福
・人間の自然であったはずが
・ボケるものはボケる
・女のたしなみ
・スローガンのハタ迷惑
・自分の後ろ姿を知っているか
〈死〉
ああ 面白かったと言って死にたい
・何とかうまく死にたい
・その人生が完了する時
・あるがままに受け容れよう
・いかに上手に死を迎えるか
・生きるのもたいへん、死ぬのもタイヘン
・己の死はわからぬ
・ああ面白かった!
〈人生〉
思い通りの人生は退屈である
・退屈な人生
・人生につまずきは必要
・無知を怒ること
・平穏は退屈を産む
・失敗は気にすることはない
・悲しみを秘めて
・人の鍛え方
・ストレス解消法
・笑う立場 怒る立場
・行為せぬ者
・豊かな時は豊かなように、
貧しい時は貧しいなりに
・人生は?
・ムリはいけない
・私が大切にしたいもの
・悲劇を喜劇に
・絶対に安全ではない
・暢気になる
・ことの表裏
・生き甲斐はどこだ?
・荒波の切り抜け方
・そうして人は生きる
〈幸福〉
めげずに生きようとする力
・幸福の形
・幸福のヒダ
・私の幸福
・見ないほうがいいもの
・あれこそ幸福
・人それぞれの幸、不幸
・覚悟が必要
・幸福によって闘う
・女の幸福
・幸福の根
・耐えている自分を誇りに
・私の財産
・堕落した!
・物質的満足が幸福か?
・避けるべきは”苦しむこと”
・恐いもの
・人は無力である
・倖せな人間
〈性〉
私はこんなふうに生きてきた
・私の性
・ありのままに生きる
・逃げなかった!
・強くなった女
・人生の宝
・「ひとのせい」では決してない
・上機嫌で憤怒する
・損から産み出せ
・「アホ」といわれることも
・失敗って?
・ヤセ我慢の効用
・笑いは活力のもと
・強くなるために
・猛女の高笑いへも眼差しを
・我慢の力
・男運が悪いんじゃない
・私の健康法
・私の中にはまだまだある
〈家庭教育〉
生きる力を培ったもの
・書くことで
・私の受けた家庭教育
・幸福になるか不幸になるか
・悲運のおかげ
・この世の常識
・荒唐無稽の自信
〈人間〉
興味と愛情が尽きせぬ存在
・身を削る
・友情には時間が必要
・それぞれのらしさ
・持って生まれたもの
・人間の幅
・よい、悪いはない
・人間に賭ける
・人間が包蔵しているもの
・見えそうで見えないもの
・優しさの条件
・苦労の経験によって
・矛盾を生きること
・心配には愛情がある
・ありのままでいい
・悪口は人なり
・大事なのは想像力
・まことの偉人
・人への期待
〈男と女〉
マコトの女 いい男
・愛とは?
・愛のない人生
・愛は終わった
・女のユーモア
・「どうしようもない」ことに耐える
・真剣勝負
・女自身に対して
・面魂
・美しい中年
・マコトの女
・強さよりも大きくなることを
・男の美しさ
・女にサービスできる男
・いい男
・男の美学
・男の涙
・考え違い
・決断が背負うもの
〈夫婦〉
失敗しても結婚した方がいい
・亭主はいた方がいい
・きめつけることはない
・夫から男友達へ
・男と女のチガイ
・夫婦の不思議
・似たもの夫婦
・夫婦はこの時のためにある
・勝つも負けもない
・比較は意味がない
〈あとがき〉
老人の価値は
若者よりも沢山の人生を
生きていることだと私は思う。
失敗した人生も成功した人生も
頑固な人生も、
怠け者の人生も、
それなりに生きて来た
実績を抱えている。ー 本文より
〔著者紹介〕
佐藤愛子(さとうあいこ)
1923年(大正12年)
大阪に生まれる。
甲南高女卒業。
1969年(昭和44年)
「戦いすんで日が暮れて」第61回直木賞
1979年(昭和54年)
「幸福の絵」女流文学賞
2000年(平成11年)
「血脈」第48回菊池寛賞
ユーモア溢れる世相風刺と、
人生の哀歓を描く
小説およびエッセイは
多くの読者の心をつかむ。